Works– works_archive –

『ことば / ことば2 ー僕の訓練のためのノート』
サカナクション 山口一郎 詩集

『歌集 赤龍悲傷吟』
現代短歌社 様

『全国・俳枕の旅62選』
東京四季出版 様

『ポーランド文学 古典叢書』ほか
未知谷 様

『アイデア vol.396』の綴じ込み
誠文堂新光社 様

『ボズのスケッチ』
未知谷 様

『加藤幸子自選作品集』ほか
未知谷 様

290×206㎜の当社フライヤーです。
私たちのものづくりに対するメッセージと、当社を代表する活版印刷機（KSB）をデザインしました。

活版印刷特色4色＋墨1色のポストカードです。
肌色から順に刷っていき、最後に墨版を印刷しました。

お花畑のようなこちらのカードは、赤とグレーの2色印刷です。

入稿データはグレースケール。凸版にも網点が再現されます。
活版印刷の出力線数は100線以下とすることが多く、
このカードは85線で製版をしました。
肉眼で網点が見えるような大きさです。

和紙はとても柔らかく、圧が入りやすい紙です。
プレスすると、インキがついた部分は凹み、紙の部分は盛り上がるため、
ふっくらと優しい印象の圧が入ります。
奉書、雁皮紙、個性的な手隙き和紙など、様々な和紙に印刷をしています。

古紙100%のリサイクルペーパーも和紙同様、圧が入りやすいです。
繊維の中に漉き込まれた種をできるだけ潰さないよう、
印刷面を控えめにするとよいです。

細かいデザインも金属版なら綺麗に印刷できます。
製版の奨励は線幅0.15mmですが、0.1mm程度の罫線はおおむね大丈夫です。

紅白の雲龍デザインです。
龍のうろこを模したパターンは、印伝のような手触りを与えています。
活版印刷で、格子柄や縞などのパターンを印刷すると、凹凸の繰り返しができ、
心地よい手触りを与えます。
インキはDIC586の蛍光アカにメヂウムを混ぜ、
薄いピンクと濃いめのピンクを作りました。
画像では分かりにくいですが、メヂウムを混ぜても蛍光の発色が活き、鮮やかな印象です。

サンルーマー菊判の角6切に1面付で印刷をしています。
細い罫線は、他の部分よりも圧が入りやすく太くなってしまうので、
罫線だけ圧を抜きます。
ファンシー系の用紙に活版印刷が入り、高級感のある封筒となりました。
淡い紫と墨の2色印刷です。

既製封筒は、長3から角1まで印刷をしています。
センター貼りなどの、張り合わせの部分に絵柄がかかる場合は、

黒とグレーのカラープランを合紙後、活版印刷をしています。

合紙後の厚みは0.85mm。
厚紙は印刷機の給紙方向と紙目を揃えるようにして行います。
黒い面はシルバー、グレー面は墨で印刷をしています。

厚さ0.04mmの半透明の薄紙です。
薄いためコシはないですが、紙質は硬くぱりっとした風合いが特徴です。