宮田印刷


ALL WE NEED IS LOVE.

創業以来引き継がれてきた活版印刷。
私たちは60年の節目を迎えました。
しかしながら今もなお、活版印刷は私たちの中心にあり、
私たちのものづくりの原点です。

活版印刷は、今では印刷物のアクセントや装飾的な意味合いをもつ特殊印刷として存在し、
「誰かにとって大切なもの」を印刷しています。

印刷物には送り手と受け手がいます。
送り手が受け手へ伝えたい想い…
それは言葉はもちろんのこと、紙の質量や手触り、印刷の風合いなど、
手に取った時の体験を通して、伝えられます。

私たちに求められる活版印刷は、この「想い」に寄り添うことだと考えます。

送り手の「想い」を形にできる印刷知識と技術力。
そして、その「想い」に負けないくらいの私たちの「想い」を誇りに、
日々、印刷をしています。

活版印刷とは

活版印刷は、金属製(または樹脂製)の版にインキを付け、直接紙に転写する印刷技法です。
転写するときに圧力をかけるため、凹凸が生じやすいことが特徴です。

強い圧をかければ、でこぼことした印刷となり、
逆に圧を軽くすると、かすれが生まれます。
程よい圧は、文字や絵柄の美しい輪郭線があらわれます。

圧とともにインキの量を調整することで、濃く存在感のある凹凸をつけることや、
軽いタッチで印刷をすると、紙の表情が活かされ、素朴な印象になります。

印刷の仕方を変えることで、さまざまな風合いをつくることができる…
それが活版印刷の魅力です。

ハイデルベルグ シリンダー機「KSB」(四六4切機)

ハイデルベルグ シリンダー機「KSB」は、四六4切の用紙まで給紙可能です。
最小サイズは、ハガキサイズほど。長3封筒なども印刷をしています。

1964年の創業以来、今もなお現役のKSBは、
書籍の表紙やカバー、帯・扉、名刺や封筒などの印刷をしています。
デザインや仕上がりサイズに応じて、角6切・長6切、16切や32切など、
様々な用紙サイズに対応をしています。

厚さは0.04mm程の薄紙から、0.8mm程の厚紙など。
グラシン紙や和紙、クッション紙など、多種多様な用紙に印刷をしています。

活版印刷は紙に「表情」をつくる

クッション系のやわらかい用紙に文字を印刷すると、
文字部分は凹み、ふところや行間などの白はふっくらとします。
こうした凹凸がつくり出す手触りは、印刷物に存在感をあたえます。

活版印刷は、印刷物に表情をつくります。
それは紙と印刷だからできる面白みです。
手から手へ渡る印刷物だからこそ、
「見て触れて」という体験を大切にしていきたいです。

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